ボーカル教室にはどんな人が通っているの?

平日の夕方は日が暮れたらカラオケボックスに毎日のようにひとりで乗り込み、 週末には設備のあるスナックで焼酎のお湯割りを飲みながら熱唱するのが習慣と なっている人も世の中にはいることですし、カラオケを好む日本人は本当に大勢います。 カラオケは何十年も昔に日本で生まれたそうで、いまや世界中に知られている遊戯ですから 「カラオケが上手になりたいな」「歌が上手くなれたら私は嬉しい」「ボーカル教室に通ってボイストレーニングを受けようかしら」と考えている人も 昔から星の数ほどいましたし、7月には織姫と彦星様にその思いをぶつけるチャンスがあるので、貪欲な方は見逃さずにお願いもされてきたでしょう。

美声になって熱視線を注がれたい、音感を養って拍手喝采を浴びたい、という願いを叶えるために七夕のイベントを利用するのですが、 いかに就寝時間を早めようと早起きを心掛けようと七夕の日は年に1回しかやってきません。 歌がうまくなりたいから彦星様にお願いしよう、というアイデアもその日にしかお願いするチャンスがないので、せっかちな人だと待ちきれません。

ではカラオケで主役扱いをされる立場になりたければどうすればいいのかですが、 ボーカル教室に通うというのがあります。 ここは年に1日しか受け付けてくれない織姫さんと彦星さんとは違って週に5日以上は窓口もオープンしていますから、何月でも歌声を鍛えることができます。 なので「来月クラスメイトとカラオケに行く約束をしたけどそんなトコに行ったことないし自信がないよ」という学生さんや、「バイト先の先輩や後輩と 今度懇親会を開こうと言う話になって、1次会はお寿司屋さんでこれは問題ないのだけど2次会が居酒屋、まあアルコールに強くないけどこれも大丈夫かな、 問題は3次会のカラオケボックスで、人前で歌ったことないから心配だよ」という時に、急いで歌唱力をアップさせるために駆け込むことができるのです。

自分だけ歌わずにその会合を平穏に乗り切ることができるかはわかりませんし、選曲を迫られてマイクを手にすることになる確率は90%以上でしょうから、 歌声に自信のない人はこういったイベントを楽しみに待つことができません。 急いでバスルームで練習したって独学では当日までに効果があるとは言いがたく、カラオケキング(もしくはカラオケクイーン)と呼ばれるまでに成長したいのなら 別の手を考えなければならないでしょう。 そこでボーカル教室ですが、自ら足を運ぶ必要こそありますがプロの講師陣がほぼ毎日待ち構えておりレッスンが受けられるようになっているので、 バスルームでエコーを利かせて歌うよりも上達するスピードも速いでしょう。 ある程度自分の予定に合わせてレッスンの時間を決められますし、毎日欠かさず顔を出すように強制されることもないので、 どなたでもマイペースで歌唱力を身に付けられるのも嬉しい点でしょうか。

また利用者の中には「カラオケで上手に歌えるようになりたい!」というだけではなく、もっと上を目指している方も最近では増えているようです。 プロのミュージシャンになりたい、そのためにもボイストレーイングを受けられるボーカル教室で修行しなければ、と ハードなレッスンを希望されるボーカリスト志望の生徒さんもいますし、「バンドを組んでギタリストとしてデビューするのが夢だけど、 コーラスもそつなくこなせるようになったほうがいいとアドバイスをされたので入学しようと決めました」と動機を語るギタリストもいれば、 同じような理由のベーシストやキーボード担当のフリーターもいるでしょう。

もっと掘り下げると、声優志望でそちらのスクールに通っているけどいずれはアニメの主題歌を歌うかもしれないし、 主役にはなれなくともキャラクターソングならチャンスもありそうなので歌のレッスン受けたいです、という夢見がちな女性も生徒の中には数%~10%位はいそうです。

ボーカル教室にはカラオケなど趣味の範囲でいいから歌が上手くなりたい、という人も、本気でプロを目指している人もいるのです。