個別レッスンとグループレッスンの2タイプからなるレッスン形態。

ボーカル教室でのレッスンは生徒と講師がマンツーマンでレッスンを行うコースと、少人数のグループの生徒をひとりの講師が受け持つコースがあります。 どちらがいいのかは一概には言えませんので、これから行う説明を理解して自分に合っていそうな方を選ぶと良いでしょう。

マンツーマンのレッスンですが、講師を独り占めするので同じ時間レッスンを受けるのであれば受講料は当然高くなります。 その分密度の濃い時間を過ごせますから上達も早くなるでしょう。学習塾で言えば個別指導のような形態となります。 集中して短期間で目標達成したいのであればマンツーマンでみっちり指導を受けるのが良い、ということになります。 ですが相性というのもあり、人間的に尊敬できないタイプの講師だったり初対面での第一印象が悪かったりしたら、レッスンを続ける気力も萎えてしまいます。 邪魔者もいなく講師とふたりだけでレッスンをすることができるというメリットがあるのですが、その講師のことを好きになれない、 どちらかというとふたりきりになりたくない相手だ、というのなら、メリットではなくデメリットにもなってしまう諸刃の剣なので、 誰でも絶対に短期間で上達するとの確約をすることはできません。 それどころか生徒と講師の組み合わせ次第ではグループでのレッスンに劣ることもあるので、だれが担当してくれるのかを見極めてから 本腰を入れるかどうかを決める猶予が欲しいかもしれません。

グループレッスンの方はどんな感じか、2人~7人のグループで一緒にレッスンを受けるので学校での音楽の授業をイメージすればいいでしょう。 クラスメイトが7人しかいないというのも田舎の方でなければなかなかありえないことなので想像しづらいかもしれませんが、 それなら部活動をイメージしてもいいですし、班に分かれて行動するなにかしらの活動を思い出してもいいです。 講師は自分のことだけを相手してくれるのではなくほぼ均等に生徒全員を指導しますのでマンツーマンよりも気が楽だという人もいますが、 メキメキ上達したい人にとってはそこが不満点かもしれません。 どんな目的でボーカル教室に通っているのか、それによりどちらのコースがいいのか変わってくるかもしれませんが、そんなに急いで歌唱力を上げる必要がなければ グループでのレッスンでも決して上達が遅いと感じることはないでしょう。 数人の生徒と一緒にレッスンを受けることになってもプロの講師が指導してくれる事実は揺るぎませんので、それなりのスピードで実力もアップしていきます。 こちらのコースのメリットは盟友達と励ましあいながらレッスンを受けられることで、1人だと挫折しそうになる時もあるでしょうが、 仲間がいることで「もっと頑張ろう」という気持ちになりやすいことでしょう。 「そのうちこのみんなでグループを結成してメジャーデビューしたいな。誰も楽器を使うつもりはなさそうだし全員ボーカルだからコーラスグループか、悪くないね」と 目標が出来るかもしれませんし、出来ないかもしれません。 まあそのボーカル教室で知り合った相手といきなりそんな夢を共有するのは現実的ではありませんが、お互い別々の夢を追いかける展開にならなりそうです。

またグループレッスンはそこで初めて顔を合わす相手とではなく、友達と一緒にレッスンを受けたい人の受け皿にもなっています。 カラオケ好きな友人3人と相談して、みんなでボーカルスクールで切磋琢磨しようという話になった、というケースなんかありそうですね。 ひとりではそんな勇気も沸いてこないのですが、似たような志を持つ友人と一緒ならば、と手を取り合って入学手続きを進める団体の姿も ギター教室やドラム教室ではたびたび目撃されますし、その中のひとりはすぐに辞めてしまうかもしれませんが応援したい気持ちにはなりますね。